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外国人として見たベルリン

 

新しい土地に引っ越してきて3年たつと人間って何かが発見できるらしい。それはロンドン在住4年目だか5年目のイギリス人が言ったのだけれど。彼は自分が3年以上ロンドンに住んでいるとは思わなかった。と言っていて、でもそれってきっと仕事もあるし、その土地をある程度気に入っているっていうことなんだと思う。

 

私は3年ベルリンにいるのだが、最初の2年は家探しに、結婚に、語学学校に、不安定な将来の設定に、そしてまたvisaの申請に、と生活の準備だった気がする。全部整うのに相当時間かかったぞ。これが就職した人とか大学生とかだとまた違うんだろうけれど、進行形で未来を決めてくと結構時間がかかるし無駄なことも多くなっちゃうなって思った。

 

それにこの町は自分で選択してきたものの、やっぱり過去の自分は少し選びが甘かったんだろうな。(他の国だったら住めてなかったかもしれないけれど)

 

というのも私は正直この町で居心地がいいと思えなかった。あと馴染みたいとも思わなかった。
で、別にここに限らず最初の2年間は海外生活に慣れていなかったからずっと緊張していたんだと思うし。でも大きかったのは、ここ以外に行けるところなんてないし途中であきらめてはだめだ。というプレッシャーで自分の本当の感情に素直になりきれなかったところだと思う。そうすると心に折り合いをつけようとして少しゆがんじゃうんですよね。

 

 

居心地が悪かった理由は多々あり、まあ第一はドイツの外国人観でしょうか。
移民バックグラウンドがあるドイツ生まれの人達が他の国と全然違う。
普通例えばイギリスなんか行くと2世なんてのは完璧な現地英語だし、なんかイギリス人ぽいわけですよ。振る舞いとか仕草とかマナーとかが、要はノリが現地の人と似てるんです。アメリカとかフランスも一応そうなんじゃないでしょうか。2世3世になるほど馴染んでいくっていうか。

 

ベルリンは全然馴染んでない。(他のドイツは知らない)

 

ドイツってイギリスよりも外国人が住んでいるんですよね。すごい彼らドイツの人は自分に正直だから自分の感情に無自覚に従ったら白人と白人以外に分けている。っていう結果が表れているというか。で、それを一生気づかないというか、、、。ドイツ人ってすっごい思考のクセがあるのに論理展開できちゃうから、目の前に見えるものをあまり信用してない気がする。なので一生気づかないというか。

 

白人のヨーロッパ人は馴染んでいるとは言えないけどまぎれてますよ。でも有色の外国人で馴染んでいる人があまりにいなかったので、ロールモデルというか未来の自分を想像できにくくはある。で、むしろ彼らが我々東アジア人を差別してくるんですよね。歪んでると思いませんか。ドイツで白人じゃないドイツ人に生まれたら最悪だろうな、、、って思う。雑誌とかメディアにも全然ないもんね。ぜーんぶ白人。

 

移民、外国人が現地の人になじみたい、現地の人みたいにふるまいたい。ってポジティブに思えて、選択すると結構共存はできると思う。逆にそれを思えず強制的にすると移民や外国人は自国の文化、習慣に固辞すると思う。

 

結果私はドイツ語全然だしな、、、。ごめんよベルリン。でも全然話したいと思わなかったよ。
(この前行ったイタリアとかスペインとかすっごい勉強したいなと思ったけど。)

 

壁が崩壊してからまだまだ浅いため、移民の政策とかも浅いとかそういうことも要因としてあるんだろうけれど、
私はこの感じはドイツ側が相当努力しないと変わらないだろうな。と思いました。ドイツが悪いとか言っているのではなくて、結局ホスト側が移民の鍵を握っているのです。で、鍵は移民や外国人が現地の文化をリスペクトできるかどうか、そしてその鍵は現地の人も彼らを「人」としてリスペクトできるかどうか。人間だから、一方通行だとうまくいかないよね。

 

100万人どうするんだろう、、、